▼『あら、あにょおじちゃんの写真なにょね?』
▼『アタチもここに居たにょね・・・』
▼「オレッチからも出版オメデトウにゃ。」
▼「オレッチも、ここに居たんだよニャ・・・」
みなさん、kochiさん(中川さん)の本「のらねこ。」はもうご覧になりましたか?
この本についてまだ少ししか書いてなかったので、書こうと思います。
まだ手にしてない!という方は、
こちらのkochiさんのページの
「のらねこ。」バナーから買えますよ☆
我が家ではamazonで注文したので、宅配で届きました。
「野良にゃん写真集」(kochiさんのブログ)で
目に焼き付いていた子たちの姿が、今度は紙の上に居て
本としてこうして手の上にある。
箱を開けて本を開いた時、何か感慨深いものがありました。
そばにいたのりへいとプリンに「のりプリたちの仲間の本
なのよ。」と教えました。
パッと見たら「カワイイ猫の写真集?」って思われるかもしれません。
何人かの人にこの本を見せましたが、パラパラとめくって
「あ、この子可愛い。」と、可愛い子を探すのが
大抵の人の反応。
そのうち、汚れた子の写真を見て、黙ってしまいます。
可哀想で見れない、と本を閉じてしまう人もいました。
外の生活で、ボロボロになってしまった猫の辛い写真もあります。
もしその猫が歩いているのを見ても
ただ「汚れた猫がいるな。」としか思わない人も多いでしょう。
でもkochiさんの写真を見て、同じようにしか
思わない人は、少ないのではないでしょうか。
小さな、か弱い仔猫の写真。
「わあ、可愛い!」と喜んでから
この子がゴミのように捨てられた子だと知ったら?
「この子はとっても可愛いね。」と何人かの人が声をそろえて
言った写真の子は、二度も人間に裏切られた子でした。
一瞬のきらめきとして切り取られた猫たちも
通りすがりではこんなふうには撮れないでしょう。
kochiさんが、猫たちの悲しみと痛みと優しさに共鳴しているから
猫たちも何か伝えようとしてるのかもしれません。
この本は、野良猫が可哀想なんです!と訴えている本ではないです。
「可愛い猫の本」でないのなら、「可哀想な猫」、そんな単純な
話でもないです。
写真の猫たちの瞳をじっと見てください。ことばをじっくりと刻みつけてください。
猫が気づかせてくれるものは、けして猫のことだけじゃないはずです。